ネットワークエンジニア向け転職エージェント10選！キャリア別のおすすめ相談先とは

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築や保守管理・運用などを担当する重要な職種なので、業界内での需要が多く、中途採用もしばしば行われます。

とはいえ転職希望者には就労しながら転職活動をする人が多く、自力で希望にマッチする企業を探し、書類や面接対策をするのはかなりハードです。そこで頼りになるのが、ITやWeb、ネットワーク関連業界に精通した転職エージェントです。

このコラムでは、上記の点を踏まえてネットワークエンジニア向けの転職エージェント10選を紹介するとともに、業界特化型転職エージェントのメリットや利用法なども解説します。

ネットワークエンジニアの年齢別おすすめ転職エージェント

ネットワークエンジニアとして転職エージェントを選ぶ際には、自身の条件や状態にあったエージェントを選ぶことが重要です。そこでこの項目では、20代、30代、40代のそれぞれに適した転職エージェントをおすすめします。

なお、この項目で紹介する転職エージェントは、当コラムの「ネットワークエンジニアの転職に強い！本当におすすめの転職エージェント10選」の項目で詳しく紹介しますので、ぜひそちらもあわせてご参照ください。

20代のネットワークエンジニア向け転職エージェント

20代は全年齢層の中で最も転職しやすい年代として知られています。就労年数が少ないこともあってアピールできる経験やスキルは少ないですが、将来性、体力、比較的安い給与で雇用できるなどのメリットがあるため、20代を求める企業が多いからです。

20代でネットワークエンジニア向けの転職エージェントを選ぶのであれば、履歴書や職務経歴書作成に自信がない人用のテンプレートがあるアルバトロス転職、若い世代の転職に注力しているツナグバ、多くの雇用形態に対応しているシリコンスタジオエージェントなどがおすすめです。

30代のネットワークエンジニア向け転職エージェント

30代になると20代の転職に見られる若さやポテンシャルの優位性がなくなりますし、即戦力であることやリーダー的立場であることも求められます。また、企業から見ると20代よりも高い給与を用意しなければならないことから、採用に用心深くなる企業も存在します。とはいえ、即戦力としてのスキルを提示できれば、転職によってキャリアアップや年収アップの実現も可能です。

30代でネットワークエンジニア向けの転職エージェントを選ぶのであれば、業界に精通したエージェントが細かいマッチングをしてくれるレバテックキャリア、キャリアカウンセリングを実施してくれるアルバトロス転職、キャリア相談の体制を整えているR-Stoneがおすすめです。

40代以降のインフラエンジニア向け転職エージェント

「40代になってからの転職は厳しい」と考えている人は少なくないでしょう。しかしネットワークエンジニアの転職に特化した転職エージェントに相談し、適切なマッチングを受けられれば、40代での転職は十分可能です。

40代でネットワークエンジニアの転職に向けて転職エージェントを選ぶのであれば、年収アップ率の高さをアピールするTechClipsエージェント、ハイクラスのSEやITエンジニアの転職を専門とするTecgateエキスパート、「量より質」の重視を明言するHIGH-FIVE などがおすすめです。

ネットワークエンジニアの転職に強い！本当におすすめの転職エージェント10選

ここからは、ネットワークエンジニアの転職に強いおすすめ転職エージェント10選を紹介し、それぞれの概要や特徴を解説していきます。

ネットワークエンジニアの転職で転職エージェントを利用するメリット

この項目では、ネットワークエンジニアの転職において、転職エージェントを利用するメリットを解説します。

自分に合った転職先を業界に精通したエージェントが紹介してくれる

「ネットワークエンジニア」は会社によってサーバーエンジニアやインフラエンジニアとの境界が異なるケースがあるため、幅広い職種を扱う一般的な転職エージェントにとってわかりにくい特徴をもっています。そのため、転職希望者と企業の双方にとって、細かい希望が伝わりにくく、もどかしく感じることもあるでしょう。

一方、IT業界に精通した転職エージェントであれば、企業ごとの業務範囲の違いを踏まえつつ、転職希望者のスキルや経験、要望やライフスタイルにあったサポートを期待できます。

転職に有利な面接対策・履歴書（職務経歴書）の書き方をアドバイスしてくれる

ネットワークエンジニアとして転職する際には、これまでどのようなネットワークの開発や運用に関わってきたかを問われます。企業側としては、自社の業務形態や人員配置上の理由で、求めるスキルが都度異なることも少なくありません。

業界特化型の転職エージェントなら、企業が求めるスキルや経験値を理解したうえで、面接対策や履歴書（職務経歴書）の書き方をアドバイスしてくれるでしょう。

また、ネットワークエンジニアの場合、ポートフォリオを用意すべきかどうか迷う人も多いと思いますが、紹介企業と親しい転職エージェントなら、ポートフォリオの要・不要を教えてくれますし、必要であれば内容へのアドバイスもしてくれるでしょう。

雇用条件の交渉など言いにくいことも対応してくれる

転職希望者としては、待遇の要求がマイナス印象につながることを懸念して、雇用条件の交渉を妥協しがちです。

しかし、転職エージェントであれば、企業に対して第三者的立場から給与や待遇などの交渉が可能です。そのため転職を成功させるだけでなく、有利な条件で転職したい場合にも転職エージェントは役立ちます。

ネットワークエンジニアとしての自分の市場価値を客観的に判断できる

転職エージェントを利用せず個人で転職を目指す場合、自己の市場価値を客観視しにくいので、エントリー先の選択にミスマッチが起きがちです。

一方、ネットワークエンジニアの転職を多数サポートしてきたエージェントであれば、転職希望者の市場価値を踏まえたマッチングをしてくれるので、レベルが高すぎる会社にエントリーして惨敗したり、レベルが低すぎる会社に入ったりするリスクを回避できます。

ネットワークエンジニアの転職エージェントを利用する流れ（相談～転職成功まで）

この項目では、転職エージェントに登録し、ネットワークエンジニアとしての転職を成功させるまでの流れを解説します。

ネットワークエンジニアとしての転職を有意義なものにするための転職エージェントの活用方法

この項目では、転職エージェントを円滑に活用するためのポイントを解説します。

一つに絞らず複数の転職エージェントに登録する

各転職エージェントにはそれぞれ主要な顧客が存在します。このため、複数の転職エージェントを活用すると、同じ条件でも異なるマッチングをされますから、企業を比較しながら転職活動を進めることができます。

しかし、転職エージェントは多ければ良いというわけでもありません。管理できないほど多くの転職エージェントに登録すると、対応するのが大変ですし、マッチングされる企業への対策にも集中できないからです。そのため転職エージェントへの登録は、2～3社にすることをおすすめします。

また、同時に複数の転職エージェントを利用する場合、その旨を各担当者に伝えることも必須です。競合する対象があることで適度な緊張感をもってサポートをしてくれるからです。

スキルや経歴など等身大の自分を転職エージェントに伝える

転職エージェントは提供された情報を踏まえた最適なマッチングを考えますから、嘘をつかないこと、スキルや経歴、経験値などは正しく伝えることを徹底してください。

「できるだけ良い会社に入りたい」と思う気持ちはあるでしょうが、嘘をついて転職すると苦しむのは自分自身です。また、転職活動中に嘘が露見すれば、活動がしにくくなりますからマイナスにしかなりません。そのため、ぜひ等身大の自分を転職エージェントに伝えるようにしてください。

転職の希望条件を妥協せずに伝える

年収や待遇、働き方や配属先など、転職において希望することがあれば、遠慮や妥協をせず、すべて転職エージェントに伝えましょう。

なかには実現が難しい要望があるかもしれませんが、転職エージェントは実現の可能性がある要望は必ず企業に伝達しますし、明らかに叶わない希望は企業に伝えることなく転職希望者に伝えてくれます。これらを踏まえて、希望する条件はすべてエージェントに伝えるべきです。

転職エージェントに対して真摯な対応をする

転職エージェントに対しては、メッセージには早めに対応することなどを意識し、真摯な対応を心がけましょう。

転職希望者は、エージェントを自分側の人と思いがちですが、実際は企業と転職希望者双方の満足を目指して仕事をしています。そのため、「ビジネスマナーが足りない人」と判断された場合、大切な取引先である企業へのマッチングを拒否されるかもしれません。

一方転職エージェントの信頼を得れば、企業に「誠実な人」とアピールしてもらえますから、転職活動のプラス要素になります。

自分と担当者の相性が良くないと感じたら早めに伝える

もしエージェントとの相性が良くないと感じたら、早めに申し出て担当を交代してもらいましょう。人間同士である以上、相性が悪い人が存在するのは無理のないことです。

また、多くのエージェントは真摯な仕事をしていますが、中には不誠実な人もいるかもしれません。「誠意をもって接しているのに信頼関係が結べない」と判断した場合、エージェント会社に連絡して担当を変えてもらいましょう。

ネットワークエンジニアの転職に関するよくある質問

この項目では、ネットワークエンジニアの転職に関連してよくある質問にお答えします。

ネットワークエンジニアの平均年収を教えてください

「マイナビAGENT」の統計によれば、2024年5月26日現在のネットワークエンジニアの平均年収は455万円と報告されています。

一方、国税庁発表の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の給与所得者の平均年収は458万円とされているので、ネットワークエンジニアは、平均的な収入を得られる職種と言えます。

また、ネットワークエンジニアの仕事で年収1,000万円を超える人も少なからず存在しますから、前向きにスキルアップやキャリアアップに取り組めば、高収入を獲得できるネットワークエンジニアとなることも可能です。

ネットワークエンジニアに求められるスキルや有用な資格を教えてください

ネットワークエンジニアとして求められる専門スキルには、ネットワークを設計・構築するスキルや、物理サーバーを仮想構築する技術、ITの基礎知識やシステム運用ツールを使いこなす技術などがあります。

また、プロジェクト全体に関わる立場であれば、仕様を構築可能なレベルにまとめる要件定義スキルやプロジェクトをマネジメントする能力も必要です。さらにビジネススキルとして、コミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルもあった方が良いでしょう。

ネットワークエンジニアの転職に役立つ資格としては、ネットワークスペシャリスト試験や基本情報技術者試験などがあります。これらの資格は転職する際のアピール材料として役立つだけでなく、ネットワークエンジニアの実務にも活用できるので、ぜひ前向きに取得をご検討ください。

未経験からネットワークエンジニアに転職するのは難しいですか？

実務経験がある人に比べると、未経験でネットワークエンジニアに転職するのは不利であることは確かです。しかしその一方、日本ではまだDX化の波は進行中であるのに、ネットワークを扱うエンジニアの絶対数が不足しているとの見方が濃厚です。

そのため、未経験であってもネットワークエンジニアを目指すのであれば、採用する企業は少なからず存在します。

ネットワークエンジニアの仕事内容を教えてください

ネットワークエンジニアの主たる業務は、コンピューター同士をつなぐネットワークシステムの設計・構築や運用、保守です。

ITに関連する「エンジニア」の仕事にはプログラミングを含むことが多いですが、ネットワークエンジニアはハードウェアを扱うことが多く、プログラムに携わることは少ないです。

ネットワークエンジニアとインフラ・サーバーエンジニアの違いを教えてください

ネットワークエンジニアの業務がネットワークの設計・構築・運用・保守であることに対して、サーバーエンジニアの業務はサーバーの設計・構築・運用・保守です。

一方インフラエンジニアという言葉は、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアを含む上位概念として扱われることが多いです。とはいえ、インフラエンジニアとサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアがそれぞれ存在する企業もあるので、企業によって業務内容が異なる場合があります。

ネットワークエンジニアのキャリアパスを教えてください

ネットワークエンジニアのキャリアパスとしては、技術にこだわるのであればそのままネットワークエンジニアとしてのスキルを磨いて第一人者になる道や、インフラエンジニアやセキュリティエンジニアなど関連する技術者に転向する道もあります。

また、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどのゼネラリストの道を歩む人もいますし、マネジメントスキルを習得して管理職に移行していく人もいるでしょう。

ほかには、会社を出て、フリーランスとなる人や独立起業して経営者として生きていく方向性もあります。

ネットワークエンジニア向けの転職エージェントは一般的な転職エージェントとどういった違いがありますか？

ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアやインフラエンジニアとの境界が企業によって異なる場合があるため、広く様々な業種を扱う一般的転職エージェントでは、企業のニーズと転職希望者の要望にミスマッチが起こるリスクがあります。

しかし、業界特化型の転職エージェントであればクライアントの細かいニーズを把握できるので、適切なマッチングが可能です。また、対象企業との関係性の強さから非公開求人を多数扱っているので、一般的な転職エージェントがもっていない情報を獲得できます。

さらに、履歴書や業務経歴書の書き方、面接対応なども業界のセオリーを踏まえてアドバイスしてくれるので、ネットワークエンジニア向けの転職エージェントを選ぶメリットは非常に豊富です。

【まとめ】ネットワークエンジニアとして成功するために、転職エージェントを利用しよう！

ネットワークエンジニアとしての転職を目指す人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介した上で、転職に役立つ知識を多数紹介しました。

日本ではまだDX化の流れが続いていることもあり、ネットワークエンジニアの需要は高いですから、転職事情は明るいと言えます。

とはいえ、就業しながら自力で希望にあう企業への転職を果たすのは容易ではありません。それを踏まえて、ネットワークエンジニアとして転職を目指すなら、業界特化型の転職エージェントを積極的に利用することをおすすめします。